特定の標的に対し、いくつもの手法を組み合わせた高度な攻撃を永続的に行うサイバー攻撃の一種。2010年春ごろより注目を集める。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によれば、APTとは「脆弱性を悪用し、複数の既存攻撃を組み合わせ、ソーシャルエンジニアリングにより特定企業や個人をねらい、対応が難しく執拗な攻撃」で、システムへの潜入等の「共通攻撃手法」と、情報窃取等の目標に応じた「個別攻撃手法」から構成されるという。APTの事例としては、10年1月ごろグーグル(Google)をはじめとする複数の企業を攻撃した「Operation Aurora」や、社会インフラをねらったウイルス「Stuxnet」がある。