IoT機器をターゲットとするコンピューターウイルス。インターネットに接続された各種ネットワーク機器や家電製品のようなIoT機器の普及とともに、IoTウイルスが急増している。史上最大規模のDDoS攻撃を引き起こしたとされるマルウェア「ミライ(Mirai)」もIoTウイルスの一つ。IoT機器は、これまでウイルスの攻撃対象とされてきたPCやサーバーなどに比べてセキュリティ面が弱く、攻撃が容易といわれる。IoT機器の多くはPCのようにセキュリティソフトの導入ができず、対策はメーカー任せになりがち。安価な製品の中には十分なサポート体制をとっていないものもあり、ユーザーレベルの対策は難しい。監視カメラやスマートテレビ、スマートスピーカーなどのように個人情報を扱う製品も少なくないので、IoT機器の導入時には、セキュリティ面も考慮して慎重に製品選択を行いたい。