避けるべき事象の起きやすさと起きた場合のその影響の重篤度(ハザード)のこと。避けるべき事象は「生物多様性の喪失」のように、存否不明確なものでなく、「イヌワシの絶滅」のように具体的に記述すべきものである。これを影響判定点(endpoint エンドポイント)という。重篤であっても起きにくいならリスクは低い。リスクの起きやすさと重篤度は、必ずしも実証された前提だけを用いて評価できるものではなく、高濃度暴露実験から低濃度での影響を外挿する(観測された範囲での規則性を、別の範囲にも成り立つと仮定して予測すること)ことがある。したがって、用いた前提(シナリオ)を明記し、評価過程を他者が再現できるようにする必要があり、リスクの大きさだけでなく、その確度(weight of evidence)も評価すべきである。