特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(1999年7月13日公布)の略称。化学物質による環境汚染の未然防止を目的とし、事業者による特定化学物質の排出・移動量の届け出(PRTR pollutant release and transfer register)と化学物質安全性データシート(MSDS material safety data sheet)の交付を義務づけた法律。当初、PRTRとMSDSの両方の対象となる第一種指定化学物質として354種類、MSDSだけの対象となる第二種指定化学物質として81種類が指定された。2008年11月公布の改正により、対象物質はそれぞれ462種と100種に拡充された。PRTRデータは国が整理・集計し、情報提供されるが、これは環境への放出量でしかなく、暴露やリスク情報にするには加工が必要である。