大気中に浮遊している微小粒子のこと。大気汚染物質の一つで、日本の環境基準では粒径10μm以下と定義されている。SPMの発生源としては、工場等からのばい煙、自動車排出ガスなど人為起源に加え、火山、森林火災、海水の飛沫など自然起源もある。また、粒子として排出された1次粒子と、気体として排出され大気中で粒子化する2次生成粒子が存在する。基準の達成率は2006年度、一般局で93%(08年度99.5%)、大気汚染常時監視測定局(自排局)で92.8%、08年度99.3%であった。近年の日本の汚染は、横ばいからゆるやかな減少傾向である。径の小さい粒子ほど、呼吸器系の奥まで侵入し、健康影響も大きいと考えられており、粒径2.5μm以下の微小粒子状物質(PM2.5)が注目されいることから、2009年9月、PM2.5の環境基準が公示された。