気候、物質循環、生物多様性、人間活動を含め、地球の変動を包括的に理解し、地球規模課題を解決するための研究の総合的な推進を目指す国際協働の枠組み。「持続可能な地球環境についての国際協働研究イニシアティブ」ともいう。2001年、地球システム科学パートナーシップ(ESSP)が設立(13年に終了)された。これにより、国際科学会議(ICSU)、世界気候研究計画(WCRP)、地球圏・生物圏国際共同研究計画(IGBP)、生物多様性国際共同研究計画(DIVERSITAS)、地球環境変化の人間社会的側面国際研究計画(IHDP)の学術コミュニティーの統合が計画された。これらを中心として、ファンディング・エージェンシー(研究費配分機関)や政策決定者らと協働し、温暖化や異常気象など地球規模の環境問題に取り組む組織として、12年6月の、Rio+20(国連持続可能な開発会議)でその計画が発表され、13年には、暫定事務局、科学委員会、関与委員会が発足した。日本では日本学術会議、文部科学省が積極的に取り組んでおり、アジアや日本の拠点を構えつつある。