生体の神経回路とコンピューターなどの電子機器を結ぶ目的で作製されたインターフェース。生体機能の補完や回復を目指す埋め込み型のインビボ(in vivo)タイプと、機能解析や解明を目指す研究探索型のインビトロ(in vitro)タイプに分かれる。生体適合性が高い材料の選択や、電源供給、アクセス方法などにより、電極型、膜状型、接触型、非接触型のものがある。インビトロタイプでは、二次元型のマルチアレイ電極(multi-array electrode)や、剣山のような針状電極からなる三次元アレイ電極(three dimensional electrode array)の他、生体適合性を高めるため電極に導電性高分子ゲルを塗布した高分子ゲル電極(polymer gel electrode)も検討され、長期間にわたる生体電気の計測、刺激、特定物質の検出を目的とする開発も進んでいる。一方、ICチップ上に直接神経回路作製を行うインターフェース構築も検討されている他、ブレイン・マシン・インターフェースと呼ばれるような、脳の情報を読んで利用するための仕組みも検討されている。