μTAS(マイクロタス μは10-6=100万分の1)ともいう。微細加工技術で作成したマイクロ流路(マイクロフルディクス microfluidics μmサイズの微小流路)や小型の反応器などを組み合わせて回路を形成することにより、試料から分析までの従来の分析システムをチップ状に微小化したもの。試料量・反応試薬量を微量化できるため、反応・検査の高速化やモジュール化による高密度化、システムの小型化が可能となる。創薬分野で求められているハイスループット技術の一つとして注目されている。駆動回路として、超音波、ピエゾポンプをはじめ、生体組織の心筋を微小ポンプとして使用する試みも報告されている。関連ワードとして、チップに載る研究室という意味のラボ・オン・チップ(Lab on a Chip)があり、近い意味の言葉として使用されている。