カプセル型内視鏡は、胃や小腸、大腸など、今まで内視鏡に頼ってきた精密検査の代わりに患者の負担を軽減する目的で開発された臨床検査用撮影機である。全長20数mmのカプセル型をした撮影機を口から飲み込み、7~8時間後に排せつされるまでの間、消化管内部表面の様子を観察する。従来のものは前方に高解像度CCDカメラと発光ダイオード照明を搭載しており、特に国内製品は、無線での電力供給や無線操作による位置・向きの把握及び制御、動画撮影、ピント調整や薬剤投与が可能なものもある。次世代型のものでは、側面にカメラを搭載し、回転しながら撮影することにより、前方からの撮影では困難であった、消化管を切り開いたような画像が得られる。現在、さらに体積で4分の1程度までの小型化を進めるとともに、体温などの情報もモニタリングできるようなものも検討されている。