粒子状物質。大気中に浮遊する粒子状物質のうち、その粒径が10μm(マイクロメートル μは10-6=100万分の1)以下のものをPM10といい、大気汚染の原因とされる。日本の環境基準において浮遊粒子状物質(SPM ; suspended particulate matter)と呼ばれるものも、PM10に属する。中でも、粒径が2.5μm以下と特に小さなPM2.5は昨今問題視され、大気汚染物質として有名なディーゼル車の排気微粒子も大部分が粒径0.1~0.3μmの範囲内にあり、中国で深刻になっている大気汚染の原因物質もPM2.5に属する。さらに一桁以上サイズが小さい、粒径0.1μm(100nm)以下の超微小粒子状物質(ultrafine particle)はPM0.1と呼ばれ、人間の毛髪の直径(約100μm)と比べて1000分の1以下のサイズとなる粒子である。なお、花粉症の原因になるスギ花粉の大きさは、直径30μ~40μmで、PM10より大きい。