例えば、二つの鏡が対向した光共振器で片方の鏡を機械的に振動させることによって、フォトン系(光)とフォノン系(機械振動)を結びつけることが可能である。このようなシステムを量子オプトメカニクスといい、注目されている。機械振動と電気的な特性をピエゾ効果(piezo effect 加える力によって電荷が生じる圧電効果)などで結合することで、スピン、電荷、超伝導などの量子的性質とフォトンを結びつけることができ、光を介してさまざまな量子状態にある量子ビットを結びつける量子トランスデューサー(Quantum transducer)技術として急速に発展している。長距離にわたり移動できるフォトンを介することで、さまざまな位置にある量子ビット(量子コンピューターで用いられる最小単位)を結合させることもできる。