生分解性の材料を用いて作製したシートで、生体内において数週間で分解することを目標に組織修復などの用途に利用される。止血用に開発されているシートは、キトサンとアルギン酸の薄膜で作製されており、接着剤を利用しなくても患部に瞬時に強く密着するため、大静脈を止血するのにも十分な強度を得ることができているものの、動脈への適用はこれからの課題である。また、同様の機能や効果をもつシートとして、フィブリノーゲン、トロンビンを利用したものや、フィブリン糊を利用したものもある。血液中の血小板を高濃縮した多血小板血漿を利用するシートでは、細胞増殖の促進による傷口の早期修復が期待されている。