2006年8月の天文学会で、天体観測技術の進歩によって、冥王星が惑星であるかが議論されるなかで提案された小型の惑星に関する分類名。冥王星程度の小型の惑星が外部太陽系で発見されるようになり、惑星の定義が必要となった。もし冥王星を惑星に含めるとすれば、新たに発見された小型の惑星も惑星に含める必要があり、今後の観測によって惑星数が増えてしまう。そこで、冥王星を惑星から除外し、冥王星のような小さいが、自己重力で球形をした太陽系天体を準惑星と呼ぶことになった。冥王星は大きさや組成に関しては海王星の衛星トリトンとよく似ており、木星型惑星(木星、土星、天王星、海王星)とは異なった性質をもっていた。冥王星が発見された1930年には現在よりも大きな天体であると考えられていたが、観測天文学における最近の進歩によって、厳密な惑星の定義が必要になった。日本では当初、矮惑星と訳されていたが、2007年4月の日本学術会議で準惑星と変更された。