頁岩(シェール)に含まれる天然ガス。頁岩(けつがん)とは、細粒の堆積岩で不溶性の有機物(ケロジェン)を多く含むものがあり、オイルシェールと呼ばれている。オイルシェール(oil shale)を加熱することでケロジェンが熱分解され、発生する可燃性のガスを回収して資源として利用している。頁岩は空隙率が4%と程度小さく、浸透率も低いので、含まれている天然ガスを取り出すことが困難とされていた。一方、オイルサンド(oil sand)は、ビチュメンと呼ばれるタール状の有機物質を含む砂岩であり、古くから工業的利用がなされている。砂岩を粉砕し、熱湯を用いて砂粒とタール状の物質を分離しているが、大気汚染を伴っていた。シェールガスはアメリカ国内に大量に埋蔵しており、工業的に天然ガスを取り出すことができれば、新しいエネルギー供給源になると期待されている。