地球の歴史を相対的に区分した年代。46億年前の地球の誕生から5.42億年前までは先カンブリア時代で、冥王時代(46億~40億年前)、太古累代(40億~25億年前)、原生累代(25億~5.42億年前)に細分されている。冥王時代は、地球の誕生から最古の岩石の見つかるまでの時代に、原生累代の始まりはシアノバクテリアの酸素発生型光合成の開始時期に、大まかに一致する。地層や岩石は変質し、化石も少なく、放射年代測定値をもとに編年が行われる。引き続く時代は、巨視的生物の時代という意味で顕生累代と呼ばれ、進化速度が早く分布が広い示準化石を利用して古生代(5.42億~2.51億年前)、中生代(2.51億~0.66億年前)、新生代(0.66億年前~現在)に区分されている。それぞれの代は、さらに紀、世へと階層的に細分される。各時代の境界は、境界の地層がもっとも典型的に露出する場所で、前後の時代の最初と最後の地層の間の一点で厳密に指定されている。この場所と点は世界境界模式地層断面および点(Global boundary Stratotype Section and Point;GSSP)と呼ばれる。顕生累代各時代の年代値も、主に放射年代測定で得られている。