氷河の表面に形成される直径0.2~2.0ミリメートル程度の黒色の粒子。光合成を行って酸素を発生させるシアノバクテリアのほか、さまざまな微生物や鉱物などの固体微粒子を含む。シアノバクテリアは糸状(フィラメント状)で、固体粒子を包み込んで固まりを作っている。クリオコナイトは、黒っぽいので、氷が選択的に融解すると、氷河の表面に孔ができる。こうした構造はクリオコナイトホールと呼ばれている。クリオコナイトホールでは、クリオコナイトが層状にたまっている。雪氷に生息する微生物がつくるマリモあるいはストロマトライトのようなものだといってよいだろう。