2年以上にわたって連続して凍結状態のままの土壌。シベリア低地やカナダ北極圏やアラスカに広く分布し、北半球にある大陸の約20%を占めている。永久凍土が分布する地帯をツンドラという。永久凍土の厚さは場所によって異なるが、連続的に分布しているところでは300~600メートルであり、シベリア北部の厚いところでは1600メートルに達するところもあるという。一方、永久凍土が散在している南限に近い場所では厚さは数メートル程度である。シベリアの永久凍土からは、氷漬けのマンモスが発見されることがある。2013年には、シベリアで発掘されたマンモス「ユカ」が横浜で展示公開された。永久凍土は氷と土壌が混ざったもので、二酸化炭素やメタンが含まれている。地球が温暖化して永久凍土が融解すると、メタンガスが放出されて温暖化がさらに進むと考えられている。永久凍土は日本の富士山の山頂付近にもみられるが、その分布はかなり後退しているという。