地下深部でマグマが固化してできた深成岩で、石英、長石、黒雲母などの鉱物で構成されており、等粒状の岩石組織をもつ。大陸地殻を構成する主要岩石で、造山帯における貫入岩体として産出する。日本では墓石や建材として利用されており、御影石とも呼ばれている。花崗岩は、堆積岩や玄武岩が地下深部で再溶融してできたマグマが固化したものと考えられている。その化学的特徴から、Sタイプ(堆積岩起源)、Iタイプ(火成岩起源)、Aタイプ(非造山帯)、Mタイプ(沈み込んだ海洋地殻起源、マントル起源)などに分けられている。また、化学組成によっては角閃石などの微量鉱物の含有量に変化があり、アダメロ岩(adamellite)、花崗閃緑岩(granodiorite)、トーナル岩(tonalite)、閃長岩(syenite)といった分類も使われているが、これらは広義の花崗岩類である。