代表的な石材で建築や彫刻に利用されている白色の岩石。石灰岩(limestone)が変成作用をうけて再結晶化が進み、カルサイトやドロマイトからなる結晶質の岩石になっている。熱変成作用を受けて形成された場合には、ガーネットやエピドート(緑簾石)などのスカルン鉱物(scarn)と呼ばれる珍しい鉱物が多産する。イタリアのカララ・マーブル(Carrara marble)が有名で、古代ギリシャのパルテノン神殿などの建築物のほか、ミケランジェロのダビデ像などもこの大理石が使われている。建築用には天然の大理石だけではなく大理石に樹脂を混ぜて人工的に固めた人工大理石も使われている。