チェコのモルダウ川周辺でみつかる緑色をしたガラス。天体衝突で地球の岩石が融け、大気中を飛び散ったときに急冷してできたとされる。もダルバイトは、1400万年前のドイツのリースクレーターを造った天文衝突で形成された。大気中を移動したときに空気の流れによって特異な形態をもっている。ワインのびんのような色をしており、パワーストーンとしても人気が高い。天体衝突で飛び散ったガラスはテクタイト(tektite)と呼ばれており、このほか、インドシナ半島、フィリピン、中国の海南島などからみつかるインドシナイト(indocinite)、リビアのサハラ砂漠でみつかるリビアガラス(lybian glass)などが有名である。火山のマグマが急冷してできたガラスは火山ガラス、黒曜石、オブシディアン(obsidian)などと呼ばれている。石器時代には矢じりなどに加工して使われていた。黒曜石の産地としては長野県の和田峠が有名であるが、産地は各地で知られている。一方、国内ではテクタイトは見つかっていない。