千里丘陵から岸和田まで、大阪を南北に貫く活断層で、今後30年間の地震発生確率は高い。マグニチュードは7.6で、死者約4万2000人、重傷者約4万8000人、全壊家屋は約97万棟と予測された(中央防災会議による)。古い木造建築の密集地が多いために、飛び抜けて死傷者が多い。国土交通省が発表した重点密集市街地のワースト10のうち8つが大阪市にある(西成区、生野区、東住吉区、東成区、旭区、阿倍野区、城東区、住吉区)。上町台地はこの断層帯の活動によって、断層の東側が西側の低地に対して持ち上げられてできた。地震時には西側の低地が最大70cm沈降、ゼロメートル地帯が現在の3割増となる。