日本で最長の活断層帯。四国を東西に貫き、東は和歌山市をとおり五條市から北へ延びて香芝市へ達し、西は伊予灘へ抜ける。このうち地震発生可能性が高いのが、和泉山脈南縁の区間で、マグニチュード(M)7.6~7.7程度。大阪府阪南市、泉南市、和歌山県和歌山市の一部で震度7、大阪府南部の沿岸、東大阪市から河内長野市にかけて、奈良県橿原市、大和高田市、北葛城郡で震度6強の揺れに襲われる(地震調査研究推進本部による)。地震発生の可能性が次に高いのが金剛山地東縁の区間で、M6.9程度。紀淡海峡~鳴門海峡の区間では、M7.6~7.7程度。これより西の区間は、史料が少ないものの16世紀末に大地震を発生したと考えられる。1596年に別府湾や伏見の地震などとともに、相次いで発生したとされる。