能登半島の付け根を走る活断層。全長約44kmで、石川県七尾市から南西のかほく市まで延び、南東に傾く逆断層。平均活動間隔は、1200~1900年と短く、活動度は高い。しかし、最新活動時期がよくわからないため、地震がいつ発生するのかはわからない。すでに満期となっている可能性も十分にある。全体が同時に活動すると、マグニチュード7.6が想定される。そのような地震が考慮されていないことなどから、2006年3月、金沢地裁は志賀原子力発電所2号機の運転差し止め判決を下した。しかしその後09年2月に、名古屋高裁は新しい調査結果にもとづいて断層の長さを約34kmとし、原判決を取り消している。