21世紀前半に起こると予想される巨大地震。被害は西日本のほぼ全域(南海地震)あるいは中京~近畿圏(東南海地震)に及ぶ。東南海地震が南海地震に先立って発生するか、あるいは同時に発生(東南海・南海地震) する可能性が高い。また「東海地震」の発生が遅れれば、静岡県から四国西部までとその沖合を震源域とする超巨大地震となる可能性もある。このような巨大地震は宝永年間(1707年)に発生。その間隔は300~350年。東南海・南海地震により、33万~36万棟の建物の全壊、死者約1万2000~1万8000人、経済損失38兆~57兆円と想定される(中央防災会議による)。地盤の弱い地域や耐震性の低い家を狙い撃ちし、がけ崩れを起こし、多数の集落を孤立させ、巨大津波によって多数の命を奪う恐れがある。