兵庫県三木市にある防災科学技術研究所・兵庫耐震工学研究センターの実大三次元震動破壊実験施設。20×15mの台に1200tのビルなどの構造物を載せて、前後、左右、上下に揺らすことができる。6階建ての実物大鉄筋コンクリートビルを震動台の上に建設し、これを阪神・淡路大震災時のように揺らせる、世界最初の施設。使用されていた2階建て木造建物などを移築した実験で、耐震補強のない家が強烈な揺れに耐えられない様子や、神戸の高層ビル30階で、南海地震の揺れにより、コピー機が我が物顔に部屋を往復して、周囲の機材を破壊する様子など、公開映像が注目を集めている。また、標準仕様で建築基準法を満たす実大木造住宅が、神戸の激しい地震の揺れで倒壊する危険があることが示され、波紋を投げかけた。