火山体全体の地形として、盾状火山(shield volcano)や成層火山(strato volcano)がある。前者はハワイ式噴火によるもので、盾を伏せたように横長の山体であり、後者は溶岩の層と火山灰、火山礫、火山岩塊などの層が交互に積もった富士山型の山体を指す。火山体の一部の地形としては、火口から放出される火山礫、火山岩塊などが積もってできる、植木鉢を逆さにしたような丘の火砕丘(pyroclastic cone)、火口から噴出したマグマがこぶのように盛り上がって固まった溶岩ドーム(lava dome)、マグマがさらに粘っこいため地表を持ち上げてできた潜在溶岩ドーム(crypto lava dome)、地下のマグマが通り過ぎた後の空洞がつぶれ、ふたの部分が陥没してできる凹地のカルデラ(caldera)などがある。