埼玉県飯能市から南東へ、東京都青梅市、瑞穂町、武蔵村山市、立川市、国立市などを通り、府中市まで全長約33キロの活断層。地震の平均発生間隔1万~1万5000年に対し、立川断層帯の最新活動は1万3000年前以前 で、ほぼ満期状態。地震の間隔が長いため、全国の活断層のなかでは、地震発生確率がやや高いグループに属する。2011年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生により、地震発生可能性が高くなったおそれがある。予想される震源規模はM(マグニチュード)7.4程度。中央防災会議の推定によれば、全壊家屋48万棟、死者6300人で、1995年阪神・淡路大震災級の被害が予想される。断層はほぼ垂直で、地震時には東側が相対的に2~3メートル上昇する可能性がある。断層帯は東京近郊の住宅地を横切る、ゆるやかな坂となっているところが多い。その位置は都市圏活断層図「青梅」に示されている