日本時間2010年1月13日朝(現地時間12日午後4時53分)、ハイチの首都ポルトープランスの西南西、25kmで発生したマグニチュード7.0の地震。死者数は31万6000人を超える。阪神・淡路大震災を起こした地震とほぼ同じ震源域の浅さ、広がり、規模をもつ地震が、世界で最貧と言われる国の首都を襲った。大統領官邸、国会議事堂、国連事務所などをはじめとする建物9万7000棟が倒壊、19万棟が被害を受け、130万人が家を失った。テント暮らしの劣悪な衛生環境下で、コレラの感染が拡大し、3000人を超える死者が出ている。震源域は北米プレートと、東へ進むカリブ海プレートとの境界付近にあり、東西に延びるエンリキロ断層の活動と考えられる。今回の震源域付近では1751年、1770年に被害地震が発生している。