三宅島雄山の噴火で、2000年7月に始まり、8月にマグマ水蒸気爆発を起こし、火砕流が発生した。火山ガスは現在も出ており、島内ではガスマスクを携帯しなければならない。同年9月に全島避難が行われ、高濃度の火山ガスのため住民は長期間、島外で生活した。05年2月に避難指示が解除され、4月に三宅小学校、三宅中学校が再開、約6割の所帯が帰島した。火山ガス濃度の高い地域は居住禁止となっているが、11年4月に解除される見通し。三宅島雄山は約20年間隔で噴火を繰り返していたが、今回の活動は従来と異なり、約2500年ぶりのカルデラ形成を伴う噴火となった。地下のマグマから二酸化硫黄などを含む火山ガスが大量に放出され、関東地方で異臭騒ぎを起こすこともあった。