2010年のアイスランド、エイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火。4月14日の噴火によって噴煙が高度8kmに達し、15日にはヨーロッパ大陸に到達、多数の空港が閉鎖された。20日以降は閉鎖が一部解除されるようになったが、アイスランドの空港はしばしば閉鎖となった。その後5月16~17日にはイギリス、アイルランドなどの空港が再び閉鎖された。3月20日に北東山腹で割れ目噴火が始まり500人が避難、4月14日の中央カルデラ南縁での噴火で700人が避難したが、いずれも犠牲者はゼロであった。アイスランドはユーラシアプレートと北米プレートとの境界にあたり、火山活動が活発である。1783年の浅間山の天明噴火と同時期にラキ火山が噴火して異常気象が続き、ヨーロッパや日本で飢饉となったのは有名である。