九州南部の霧島山中央部に位置する新燃岳で、2011年1月19日にマグマ水蒸気爆発と思われる小規模な噴火が発生した後、26日にマグマ噴火が発生、周辺で多量の火山灰が積もり、軽石が落下した。27日以降、爆発的噴火となったが、2月9日以降、噴火は断続的となり、9月に終了した。4月18日の噴火で放出された石のかけらにより宮崎県高原町で太陽電池パネルが破損。噴火期間中には周辺で窓ガラスや車などの破損もあった。新燃岳は1991~92年、2008年、10年にも噴火した。この他、1959年(昭和34)と、江戸時代の文化(1822年)、明和(1771~1772年)、享保(1716~1717年)の三回の噴火活動が知られている。このうち享保噴火が最大で、2011年の噴火をはるかに上回る大規模な噴火が二回発生した。