地震の揺れによって地盤が液体のように振る舞う現象。埋め立て地や昔の川や沼地など、砂まじりの地盤で発生しやすい。以前に地震で液状化した地盤は、次の地震でも液状化する可能性が高い。地震の揺れは、粒子同士の結び付きを崩し、粒子の間にある隙間を埋めるように働くため、隙間を満たしていた水の圧力が高まって、粒子が水に浮いた状態となり、地盤全体が液体のように振る舞う。重いビルなどは沈み、軽い土中管は浮き上がる。泥や砂混じりの水が地中から噴出する。わずかの力で地盤が横方向に容易に移動する。この現象は側方流動と呼ばれ、傾斜地や段差のある護岸などで発生する。2011年の東日本大震災では千葉県浦安市などの東京湾沿岸の埋め立て地や、我孫子市、稲敷市、香取市など利根川沿岸地域の他、岩手県北部から神奈川県までの広域で液状化が発生、液状化の被害は144の市町村に及んだ。