伊豆・小笠原海溝の南には海側(東側)に大きく弓なりに張り出した全長1500kmにも達するマリアナ海溝がある。海溝は北では南北にグアムの南からは東西に分布し、ここには1万912mの世界で最も深いチャレンジャー海淵が存在する。マリアナ海溝の北緯20度から13度にかけての陸側斜面には海溝の軸から50~90kmの位置に蛇紋岩海山(上部マントルの物質が変質してできたもの)が南北に並んで存在し、冷水湧出帯生物群集も知られている。火山フロントではロタ島の近くで海底の火山活動が初めて目視された。背弧海盆には多くの熱水チムニーが発見され熱水噴出孔生物群集も見つかっている。