大陸の周囲にある水深100m前後の平坦面のこと。多くの場合は水深100m近くまで地形は平坦でそこから急峻な崖(がけ)が大陸斜面を形成している。浅瀬でプランクトンが多く発生して良い漁場になっていることが多い。今から約1万8000年前の最終氷期には海面が現在より最大で140mも下がっていたため、当時は陸上にあり、浸食の場であった。インドネシアの南東にあるスンダシェルフは世界でも最大級の大陸棚で、昔の河川の跡が残っている。また、その地下には膨大な資源が眠っていると考えられている。現在、国連の指導で海洋に面した国の排他的経済水域(EEZ)を見直す活動が進められている。これは大陸棚プロジェクトと呼ばれている。公海に面した現在のEEZを各国の自助努力によって、最大350カイリにまで拡大することを国連に申請するものである。日本の場合、海域の面積は本土の約13倍になる。そのために、近年、海底地形や地下構造の探査が行われている。