無人探査機「かいこう」は2003年5月29日に高知県室戸岬沖の南海トラフでランチャーとビークルを結ぶケーブルが破断し、浮上後、ビークルが行方不明になった。代替機として開発されたのが「かいこう7000」である。もとは「UROV7000」と呼ばれる無人探査機で、残った「かいこう」のランチャーを利用しているが、様々な部分が改造されている。全長2.8m、幅1.8m、高さ2.0mで従来の「かいこう」に比べてすべてに一回り小さい。また、カメラも少なく、バスケットは小型でマニピュレーターは1本しかなく、自由度は「かいこう」のものに比べて1個少ない。しかし、最大潜航水深は7000m、推進器は「かいこう」が油圧モーターであったのに対して電動モーターを採用している。テスト航海が04年5月から行われ、ほぼ当初の目標である水深7000mまでの潜航が確認された。