日本列島の周辺には、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートが存在し、千島、東北日本、伊豆・小笠原、西南日本、琉球の五つの島弧-海溝系からなる。前二者は海洋プレートで、後二者は陸のプレートである。これらのプレートの沈み込み、衝突、すれ違いなどの相互作用により火山活動や巨大地震が起こっている。日本列島周辺の4枚のプレートの境界は、日本海溝や琉球海溝のような海溝であったり、南海トラフや相模トラフのようなトラフであったり、場合によっては陸上を通っている。また太平洋プレートのように巨大なものや、フィリピン海プレートのように小さなものもある。境界では離れたり、すれ違ったり、衝突したり、沈み込んだりする。日本列島周辺には離れる境界はなく、衝突する境界が多い。そこでは地殻の短縮が起こり、ひずみがたまり、それが開放された時に巨大地震が起こる。日本列島はプレート同士のせめぎあう場所である。