1999年、独自の探査システムとして海洋研究開発機構がカナダで製造した有索無人探査機。2002年に運航中止となった無人探査機「ドルフィン3K」とよく似るが、最大潜航水深3000m、全長3.0m、幅2.0m、高さ2.3m、重さは空中で3.8トンと「ドルフィン3K」より大きく重い。6基のスラスター、水中投光器、レスポンダー、各種ソナー、サンプルバスケットを備える。「ハイパードルフィン」は、無人であるが有人の潜水調査船とほぼ同等の作業ができる。1次ケーブルがあるために、本体、ケーブルや2本のマニピュレーターの操作を行うためオペレーターが3人つく。中層や深海底では様々なペイロードを積んで撮影(スーパーハーブカメラなど)したり、生物(スラープガン)、堆積物(コアラー)、岩石、水(採水器)などの採集、観測機器を設置するなどの役割を果たす。「ハイパードルフィン」は、「ドルフィン3K」と合わせて1000回以上潜航している。