太陽系は、(1)惑星はすべて同一方向に円に近い楕円を描きながら公転する、(2)公転軌道面はほぼ同一平面上にある、(3)惑星の角運動量は全太陽系の98%を占める、(4)惑星にはその組成、質量、密度などに違いのある地球型、木星型、天王星型がある、といった特徴があり、太陽系起源論はこれらを説明しなければならない。有力な理論の一つ(京都モデル)は次のようなものである。原始太陽系円盤のゆるやかな回転の結果、ほとんどの質量が中心に集中して太陽をつくり、その数%の質量のガスと塵が回転円盤を形成、その1%ほどの固体微粒子が凝縮、沈殿し、固体層となる。それが重力的不安定により直径10kmほどの微惑星に分裂、その衝突、合体で原始惑星が形成される。木星以遠では原始惑星はさらに成長し、周囲の星雲をとらえて大型のガス惑星を形成、その後原始太陽系をとりまく星雲は強力な太陽風によって散逸し、この時期に衛星や彗星が生まれたとされる。しかし、太陽系外惑星では大型惑星が中心星近傍にあり、このような太陽系起源論を一般化するのは困難であろう。