太陽にもっとも近い、太陽系第1惑星。59日の自転周期は公転周期88日のちょうど3分の2で、離心率0.21の楕円軌道をもつ。大気はなく、表面はクレーターに覆われ、月に似ている。太陽に面した昼側は約430℃、夜側は約-150℃。2004年8 月に打ち上げられたNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機メッセンジャーは2011年3 月、周回軌道に入り、磁場、表面の組成等の観測を行って、15年5月、水星表面に落下して観測を終了した。磁場は地球によく似た双極子型で、従来の理論に合うことがわかった。17年1月には、わが国も参画しているベピ・コロンボ探査機が打ち上げられる予定。