太陽系第4惑星。炭酸ガスを主体とした薄い大気をもつ。公転周期1.88年、自転周期は1.03日。2年2カ月ごとに地球火山に接近する。衛星はフォボス(Phobos)とダイモス(Deimos)の2個。表面には太陽系最大のオリンポス山や大峡谷、川の跡などが見られる。極冠は氷の上に薄いドライアイスの層が覆ったものらしい。NASA(アメリカ航空宇宙局)のマーズ・エクスプロレーション・ローバー「スピリット」、「オポチュニティ」は土壌、岩石の分析から水の痕跡を明らかにし、隕鉄(いんてつ)や流星群の存在を発見した。ヨーロッパ宇宙機構(ESA)のマーズ・エクスプレスは大量の氷の存在をとらえている。また、2006年から11年にかけてNASAのマーズ・リコネサンス・オービター、フェニックス、キュリオシティ等が相次いで到着し、水の存在を明らかにした。16年3月には探査機インサイトを打ち上げる予定。