冥王星型天体の代表。1930年、トンボーにより発見された。軌道半径は太陽・地球間の約40倍。衛星カロン(Charon)は78年に発見された。2012年には5番目の衛星も見つかった。発見以来第9番目の惑星とされていたが、2006年8月、準惑星に分類され、さらに08年6月、冥王星型天体に細分類されることになった。15年7月、初めての探査機ニューホライズンが、9年におよぶ飛行の後、冥王星に接近し、月のようにクレーターに被われた部分と平らな部分がある険しい表面のようすを明らかにした。全面が氷に被われているが、特に平坦な領域は雪原となっていると考えられる。表面には微妙な色の違いがあり、かつての地殻変動のようすを伝えている。また、希薄な大気層も発見された。衛星カロンの表面も同様だが、大きな窪地のように凹んだ領域や長い峡谷が延びている点は冥王星と大きく異なっていて、昔、大変動があったことを示唆している。16年1月まで観測し、約1年かけてデータを送信してくる予定。