惑星間空間から地表面に落下してきた小天体で、衝突して大きな隕石孔を残すこともある。石質隕石、石鉄隕石、隕鉄の三つに大別され、落下頻度はそれぞれ92%、2%、6%。石質隕石のうち91%はコンドライト、残り9%はエコンドライトに分類される。コンドライトは化学組成が太陽大気に似ている上にあまり熱変成を受けていないので、太陽系誕生時に凝縮した始原的な物質と考えられる。また、隕鉄は鉄とニッケルの合金で、長い時間をかけて徐々に冷えて成長した結晶構造(ウィドマンシュテッテン模様)を見せる。コンドライト以外は、太陽系形成時の原始惑星が破壊された名残とされ、エコンドライトは地殻部分、隕鉄は中心核、石鉄隕石はマントル部分の残骸と考えられる。ほとんどは小惑星帯からやってくるが、月や火星に起源をもつ隕石もある。