アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計計画(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array project)の略称で、アルマ(ALMA)望遠鏡ともいう。東アジア(日本と台湾)、アメリカ、ヨーロッパとチリの協同事業。チリ・アタカマ砂漠の5000メートルの高地に、直径12メートルのアンテナを50台組み合わせた高精度アンテナ群と、直径12メートルのアンテナ4台に直径7メートルのアンテナ12台から成る「アタカマコンパクトアレイ(ACA)」等、計66台のアンテナが並んでいる。アンテナを最大18.5キロメートルまで広げて設置し、直径18.5キロメートルの電波望遠鏡を実現することができる。2002年に建設を開始し、13年から本格運用に移った。野辺山ミリ波干渉計の70倍の高い感度と0.01秒という100倍もの高解像度を生かし、銀河や星、惑星系の誕生の謎、さらには生命の起源と関連する星間分子の発見に挑んでいる。