宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2006年9月に打ち上げた太陽観測衛星。16年1月現在、運用中。磁場分布や電流分布、速度分布などを精密に観測し、爆発現象のメカニズムを解明することなどを目的としている。太陽の表面(光球面)から上層の彩層、コロナに至るまで総合的に観測できるよう可視光磁場望遠鏡、極端紫外線撮像分光装置、X線望遠鏡を備え、数千度から数千万度までの幅広い温度領域で起こっている現象を観測している。これまでにない高い分解能を生かした観測により、太陽極冠プロミネンスのダイナミックな現象をとらえるなど、新しい知見が続々と得られており、太陽理解に大きな貢献をしている。