国立天文台岡山天体物理観測所の隣接地に設置される予定の国内最大級の望遠鏡。京都大学が中心となり、民間企業の資金援助により推進されており、2018年に完成予定。望遠鏡の心臓部である鏡を18枚の分割鏡とし、次世代の巨大望遠鏡につながる技術開発も行う。ガンマ線バーストや超新星等の突発的な活動天体、銀河の活動現象等を機動的に観測することを目指している。岡山天体物理観測所の主力機の1.88m望遠鏡が1960年の設置から50年以上経過し、代替機が必要になってきたことも背景にある。国内にあるという機動性を生かした観測が期待されている。これほど大きな望遠鏡が民間企業の資金援助により設置されることは、日本では初めてのことである。