主星にあたる恒星との重力的な関係を持たない地球様の天体。星間惑星(interstellar planet)や単独惑星(orphan planet)とも呼ばれる。木星サイズのこうした天体が発見されたことから命名された。これまで発見された太陽系外惑星では、太陽系と違って離心率の大きな軌道を持つものが多いことから、浮遊惑星の多くは形成途上、弾き飛ばされて誕生したと考えられる。銀河系全体では恒星の数よりも多いと予想する研究者もおり、新たな銀河系の構成要素と位置づけられる可能性もある。一方、光を発しない恒星様天体である褐色矮星などと同じものではないか、という反論もあって、浮遊惑星が明確な概念として確立するまでには時間がかかりそうである。