毎年、決まった時期に特定の星座から流れ出るように出現する一群の流星のこと。8月12日ごろのペルセウス座流星群や11月17日ごろのしし座流星群、12月13日ごろのふたご座流星群などがあり、これらの星座から放射状に流れ出るように見える。ただし、流星自体は全天に出現するので、どこを眺めていても見える可能性がある。1時間あたりの平均出現数はペルセウス座流星群で60個ほど、しし座流星群で10個ほど、ふたご座流星群で30個ほどである。ピークの時間帯が限られていて、極大日以外では出現数が極端に減少する。これらの流星群は、それぞれスイフト・タットル彗星、テンペル・タットル彗星、小惑星ファエトンから放出された氷片や微粒子がもとになっている。流星物質は母天体の軌道上に帯状に広がり、公転している。それが地球軌道と交差しているため、毎年同じ時期に地球と衝突し、流星群となる。流星物質の分布には濃淡があり、出現数が年によって異なる。しし座流星群は極端で、33年ごとに大出現する。2001年には1時間あたり3000個にも達するほどの流星が出現し、まさに流星雨であった。