1990年代以降、コンピューター・ネットワークが爆発的に普及してから本格的に発展し始めた倫理学の分野。ソフトウエアや著作物の知的所有権問題(不正コピーなど)、ネットワーク経由のウイルスやハッキング、詐欺行為の防止、個人情報の保護、情報化と民主主義など、研究領域はますます拡大している。ファイル交換ソフトの是非のように、取り扱いの難しい問題もある。ソシアル・ネットワーキング・サービスやビッグデータの活用の広まりによって、課題は複雑性を増している。スマートフォンなどの広まりに伴い、子供への情報倫理の教育も行われるようになっている。