k種類の数字あるいは文字をk×kの正方形に並べて、すべての行と列に同じ数字あるいは文字が2個以上入らないように並べたものをラテン方陣あるいはオイラー方陣(Euler’s square)という。ラテン方陣もL.オイラーの命名で、要素を書くのにラテン文字(アルファベット)を用いたからという。
「4×4のラテン方陣の例」を図に示す。
昨今流行している「ナンバープレイス(Number Place)」あるいは、ニコリによる「数独」も9×9ラテン方陣の一種で、「さらに、9個の小正方形で同じ数字が入らない」という条件をつける。また、あらかじめいくつかの数字を入れておくことで、解答を限定している。
2007年7月には駐日スイス大使館主催で、レオンハルト・オイラー生誕300年記念「数独チャレンジ 2007@ Swiss Embassy」大会が開かれた。
ラテン方陣は、最初はオイラーの知的好奇心から生まれたが、実験計画法、暗号理論などに応用があることがわかり、研究が急速に発展した。