イギリスのA.チューリングによって提唱されたチューリング機械(Turing machine)は、計算可能か否かを決定する思考機械である。今日の計算機は万能チューリング機械を具体化したものと考えられる。
計算用機器としては、フランスのB.パスカルの加減算機が最初だが、今日の計算機は質的に全く異なる。計算機の高速大容量化にともない使用目的も計算から総合情報処理が中心になり、さらに、判断、計算、探索などから知力や感性の領域まで踏み込みつつある。また、通信システムとの一体化によって多大な便宜が得られる半面、クラッカーによる犯罪行為も拡大している。